細麺のひみつ

釧路ラーメンの特徴は、日本中探しても、見つける事が出来ないと言われる「細い、縮れた麺」です。細麺の理由は様々な説があります。北洋漁業全盛期、せっかちな漁師さん達に早くラーメンを提供するため、麺を細くして茹で上げ時間を短くしたから細麺になったと言う説や本来「支那そば」は細麺なので、その流れを汲んでいるから細麺になったと言う説などです。しかし一番有力な説というのが、当時スープは、かつおだしでさっぱりとした素朴な味わいであったため、それに合う麺を作り上げると細麺になったという説でした。細麺を縮れさせることで、より多くのスープを麺に絡ませて食べる事が出来たたため、細縮れ麺が主流になったとも言われています。また、当時の細麺は添加物や防腐剤などが一切入っていなかったため、腐敗も早く、扱いが難しい麺だったそうです。加水率も比較的高いので、柔らかいのに、コシもある「細縮れ麺」が出来たといわれています。まさに釧路でしか作れない、釧路の風土にあった麺とスープであり、釧路ならではのラーメン、すなわち、釧路のラーメン食文化が作られたのではと考えます。